兄妹!?
出会い
絃音said
眩しい光が入ってきて目を覚ます
「絃音!起きてー」
「ん、」
正確には光が入る前も起きてはいた。
もう何十分も前から目覚ましが5分おきに鳴っている。
起きなきゃと言う気持ちはある
その証拠に目覚ましは止めるのではなくスヌーズにしていて今でも5分経てばお知らせをしてくれている。
だんだん動けるようになってきて
時計を見れば7:30
もうこんな時間か、
起きなきゃ
「おはよー、ママ」
ママの名前は彩葉
「おはよう絃音。あのね、大事な話があるんだけど、」
そう言って落ち着きのない様子のママ
「どうしたの?私学校遅刻しちゃうから早く言って?」
「えっとね?...」
また黙り込む
遅刻しそうだから学校に行く準備を進めながらママが話すのを待つ
「大丈夫だから言ってみて」
「っ、再婚します!絃音にはお兄ちゃんができます!!」
「そうなんだ!おめでとう!」
なんだ、再婚、お兄ちゃんかー
って
「えっ!?」
お兄ちゃん!?!?
「それでね?そのお兄ちゃんは絃音の高校と同じらしいのよ、だから帰りにお兄ちゃんに案内してもらって雅人さんの家に帰ってきてね?水樹雅人さん。」
「まってまって」
雅人さんっていうのはたぶん新しいお父さんだろう
「教室まで迎えに来てくれるらしいから、安心してね」
「えっ?」
彩「それと絃音、もう出なきゃ遅刻するよ?ママももう出ないと仕事遅れちゃう」
「いって、きます...」
"またね"という手話をして見送るママ
ママは言語聴覚士として病院で働いている。
言語聴覚士は言語や音声、嚥下などのリハビリに関わる仕事をしている
幼い頃から母は私の勉強のために日常生活で手話を使うことがあったため私はある程度の手話は出来る
それより
兄弟、
いままでずっとひとりっ子だったから
実感わかないなー
「あっ」
名前聞くの忘れた
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