兄妹!?
「お待たせ、乗って。かかりつけとかある?」
「○○総合病院でお願いします」
「行けば父さんと母さんもいるんで」
「分かった、でも仕事中じゃない?」
「たしかに、」
「帰りにちょっと寄ってみようか」
「うん」
「小児科?じゃなくて、内科?心療内科?」
んー、
やっぱ循環器行った方がいいよね
徠先生のとこか
「循環器内科、だけど予約取ってないから、」
どうだろ、
とりあえず行ってみようか、
受付に行ったらたまたま看護師の近藤さんがいた
「あれ、絃音ちゃんどうしたの?徠先生呼ぼうか?」
「あ、近藤さんありがとう」
「...今日外来空いてるから徠先生の診察室空いてるって、入っていいよ。」
コンコンコンッ
「どうぞー」
「失礼します」
「絃音ちゃんどうしたの、...えっと、どちらさまですか?みたことあるような...」
「○○高校2年看護科の担任です。絃音、授業中高熱が出たので連れてきました。」
「そうだったんですね、とりあえず聴診するね」
少し手で聴診器を温めてくれる
徠先生の聴診長いから嫌なんだよね、
「......ん、いいよ。大丈夫そうだね。何度だったの?」
「38.9」
「高いね、他に症状は?」
「ない、」
「...じゃー、喉見せて。あーってして」
くちをあけてみせる
「ん、問題ないね。また前のやつかな。いったん様子見で明日まだ下がってなかったらまたおいで、」
前のとき、高校入ったばかりの頃も徠先生にみてもらってて、一日で下がったからストレスかかったからなのかなって、
「やばいなってなったらすぐおいでね、我慢しないで」
「うん」
「多分前のと同じだけど心配だったら血液検査するけど、どうする?」
「...明日下がってなかったらそのときにする」
「はーい、じゃあお大事に」
「ありがとうございました」
「失礼します」
リハビリ室に行ってみたけどパパとママの姿はない
「いないね、」
「みたいだね」
「このまま家送るよ、みんなには内緒ね」
「ありがとうございます」
「敬語無しでいいよ」
「うん、ありがとう」
「着いたよ」
「兜くん上がって」
「いや、さすがにそれは、」
「家庭訪問だと思って」
「先生来て!」
「...10分だけね」
「ん」
「先生コーヒー飲めますか?」
「あ、うん」
「絃音座ってて、俺やるから」
兜先生にはコーヒー、私にはココアが前に置かれた。
ココアすき!
なんでわかったんだろう
「チョコ好きだからココアも好きだと思って」
「正解!すごい」
「あ、そーいえば聞いて兜くん、俺さ絃音と血液型全く一緒、凄くない?」
「えっと、AB型だっけ。めずらしいよね」
「それにRh-」
「!?すごすぎ、奇跡じゃん」
「先生何型なんですか?」
「俺はねー、B型の-」
「それも少ないんじゃなかった?」
「うん」
「すごー」
「絃音、明明後日基礎看護研修だけど知ってる?」
「え?」
「やっぱり。話してる時聞いてなさそうだったから笑」
「...ごめんなさい」
「いいよ、2日間あるんだけど大丈夫?学科もあるけど2日目実技午前中からがっつりあるよ」
「まじ、」
「...それって2年だけだっけ、」
「うん、お前ら休みだろ。看護科の先生全員参加するから他の学年は2日間休み」
「部活は行ってもいい?」
「お前ら一応引退だからな?専攻科だし」
「でも兜くん来ていいって言ってるから飛優も俺もまだ行ってるし、その日も行ってなんかあればすぐ行けるようにしたい」
兜「性格変わったよな、あんなに女に冷たかったのに」
颯「患者さんには女でも優しくしてた」
兜「それはそうだけど。まーいいや、部活居ていいよ」
「何部、?」
「手話」
「手話?」
そんなのあったんだ
「エアコン効いた部屋で手話でおしゃべりするだけの部活笑一応検定も取れる」
「絃音何部だっけ」
「入ってない」
「うちの部活くるか?」
「えっ、行きたい。入部する!」
「ただ、ちょっとめんどくさい副顧問がいてなー、」
「1年福祉科の担任の先生で、手話使わないで普通に話してたら怒るんだよ、」
「だから覚えなきゃなんだけど...」
「私のママSTだよ?小さい頃から使ってるからある程度はできるはず」
「たしかに、よかった。じゃあ次の検定受ける?来月なんだけど、」
「受けたい!」
「何級だろ」
「テキスト貸すよ、出来そうな級決めといて」
「ありがとう!」
「明日来る?そのとききめる?」
「そうする、入部届けの紙あるから出しとくね」
「ん、ありがと」
「兜くんもうそろそろ時間大丈夫?」
「あ...。おじゃましましたー」
「またおいで」
「ありがとう先生」