兄妹！？

兜先生が帰ってはやくんとふたりだ


「研修の内容教えようか？」


「いいの！？ありがとう！」


「あれ多分毎年一緒だから。まず一日目は手指衛生とベッドメイキング。」


はやくんが消毒液を取ってくる


「消毒液のポンプを一番下までおして左手に出して、つめを.........」




丁寧に教えてくれる


「2日目は脈と体温、心音の聴診、血圧かな。まだ授業でやってないから軽くやるだけなんだけど、脈と心音はもう習ってるからしっかりめにやるかも。まず.........」






ーーーーーー





「大丈夫そう？」


2日分教えてもらった


すごく分かりやすい。


「だいたい分かったよ」


「うん、じゃあ俺でやってみる？はい」


手を差し出してくれる


橈骨動脈に指を当てて脈を取る



ﾄﾞｸ...ﾄﾞｸ...ﾄﾞｸ...ﾄﾞｸ...


規則正しい拍動が分かる


「48」


すごいゆっくりだ、

スポーツ心臓かな


「次心音ね」


聴診器を手渡してくれる


服の上から聴診器を当てて聞く


すごくきれいな音

雑音がない



「綺麗な音、」


「ありがと」




「これでもう完璧だ、」



ｶﾞﾁｬ


「ただいま」

「おじゃましまーす」


へっ？


なんで徠先生？



「...なんで、」


「悪い、今日徠が泊まってく」


「大丈夫？絃音ちゃん心配だしねー」



「絃音ごめんな、気づけなくて。確かに顔色悪かったよな、低血圧のせいって思い込んでて、」


「いや、元気だから大丈夫！朝のは低血圧だよ」


「そんなに酷いのか、やっぱり毎日血圧はかろうか」



「いや全然大丈夫なので！！」


「俺が毎日測ろうか？」


「じゃあお願いしようかな、看護師の卵くん」


「任せてください」



ｶﾞﾁｬ


「ただいまー」


あ！ママだ！


「徠先生、いらっしゃい」

「お邪魔してます」


「知り合い？」


「失語症の患者さんのリハビリ担当してて、担当医が徠先生なの」


「そうなんだ、」


「みんなお腹すいてない？お寿司買ってきたわよ」


「彩葉さん絃音ちゃん高熱出てる、」


「ん？だから買ってきたのよ、絃音は寿司大好きだからね。心因性の時はいつも寿司たべて治してるのよ」


「そうなんですか、」


たしかに普通に考えれば病人に生の食べ物はだめだよね、


「だからみんな食べよー」





「いただきます」


おいしい、


「食欲あるんだ、良かった。」