兄妹!?


「上手すぎて教えること無かった笑」


「嬉しいです」


話していると急に救急車のサイレンがなった

子供たちのために鳴らしてあげたみたい


びっくりした...


近くで聞くと結構大きな音なってるんだなー、


でもその音に負けないくらい子供たちも騒いでる



「颯」


僅かだけどはやくんを呼ぶ声が聞こえた


飛優先輩の声?


声のする方へ行ったらしゃがみこんでるはやくん


「颯?」

「あっ、絃音だ」


「ッいとっ、」


呼吸がすごい乱れてる

頻呼吸?いや、過呼吸っぽい


「飛優くん先生呼んでほしい」

「分かった」



「はやくん、大丈夫だよ。私、絃音がいるよ。一緒に呼吸しよう、」


私が着てたパーカーをはやくんにかけてフードを被らせた

その上から耳のところに手を当ててうるさい音が聞こえないようにする


感覚過敏だよねたぶん


落ち着いた環境にしなきゃ



日光が直接当たらないように私で影にする


「ッありがとう、もう、大丈夫」


「校舎に入ろう」


後ろを振り返ると先生と飛優くん、何人かの先輩がいた


「さすが絃音」


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