兄妹!?
その後のことはよく覚えてない
気付いたら、葬式が終わって、家族は颯と私の2人になった
「絃音ちゃん、おばさんのとこ、くる?」
「2人は難しいけど、1人なら...」
たった一人になった家族を引き離されたくない
「大丈夫です」
「絃音は俺が責任をもって面倒見ます。だから俺から絃音を取らないでください、お願いします」
はやくんは親族全員に頭を下げてそう言った
展開が急すぎて、
いまだについていけてない私
「俺の存在、忘れてないですか?」
だれ
「俺はもう社会人です。それなりに稼いでるし2人は俺が引き取ります。本来俺は2人の家族なので」
「まぁ、楓くんが言うなら、」
家族?
「乗って」
車に乗せられる
「楓。」
はやくんはしってるみたい
「絃音ちゃん、初めまして。申し遅れてごめんね。俺水樹楓って言います。総合病院の診療看護師してます。宜しくね。」
「みず、き?」
「そう、絃音ちゃんの兄です」
「楓は上級看護師で忙しくてなかなか帰って来れなかったんだ。だから紹介が遅れて、ごめんね」
「水樹、絃音です」