紳士な若頭の危険な狂愛
「そして貴女があのゲスに組み敷かれているのを見たときに、強く湧き上がりました」
彼の手が、スカートの上の私の太ももの上に置かれる。
「この雌を、私のモノで貫きたいと」
そう言って、彼の口元は柔らかな弧を描いていた。
突然知らされる、私への欲望。
さすがに何を意味しているかくらい私にだってわかる。
こんなヤクザとはほど遠い、紳士のように振る舞う彼の奥底にある凶暴なもの。
それを向けられていることが嬉しいと思うだなんて、私はどうかしている。
「貴女を店から助けたあの夜、私は本能が暴走するのを抑えるのに必死でした。
なのに貴女は無防備に私の側へ来る。
部屋に招き入れたとき、貴女を二度と他の男に触れさせないようにここへ縛り付けようかとも思いました。
そうすれば貴女を少なくとも目の届くところに置いておける」
彼の手が私の膝にある手の上に被さる。
思わず逃げそうになったのを、彼の大きな手が包み込んでそれを阻んだ。