紳士な若頭の危険な狂愛
「若頭の名前、お前に言っても当たってるかわかんないだろうが」
「わかんねぇ訳ねぇだろ、子分が」
気がつくと他にも男が三人ほど私たちを取り囲んでいた。
柄の悪い男、屈強な男、スーツを着ている男の三人。
その中でも柄の悪い男が言うと、最上の顔が一瞬で変わる。
「もしかして・・・・・・」
「はい。私が藤代組若頭、美東義隆(みとうよしたか)です。
君はお仕置きが必要なようですね。
お前たち、この男をしかるべき場所へ」
あっという間に最上は取り囲まれ、最上は叫びながら路地の奥へと消えていった。
呆然とする私の前に、スーツの男性が私の視線に合わせるように身体をおる。