あの日の写真
春休みを終えて、入学式の日。
クラスを確認して教室に入り、黒板に貼ってある座席表をチェックする。
「私の席は……ここか」
窓から二列めの後ろから三番目。堂々と居眠りはできないけれど、こっそり内職はできそうな位置。黒板も見えるし、割と良席なんじゃないかな。
念のため隣の人の名前を見たとき。あっと思わず声が漏れた。
食い入るように、その文字を見つめる。ここ最近何度も思い出していた、美しい漢字を持つその名前。
緊張を隠しながら自分の席へ向かって、すでに来ていた隣の男子生徒に声をかける。
「おはよう」
昔の面影が残る、君によく似たクラスメイトが顔を上げる。
「はじめまして、元気にしてた?」
クラスを確認して教室に入り、黒板に貼ってある座席表をチェックする。
「私の席は……ここか」
窓から二列めの後ろから三番目。堂々と居眠りはできないけれど、こっそり内職はできそうな位置。黒板も見えるし、割と良席なんじゃないかな。
念のため隣の人の名前を見たとき。あっと思わず声が漏れた。
食い入るように、その文字を見つめる。ここ最近何度も思い出していた、美しい漢字を持つその名前。
緊張を隠しながら自分の席へ向かって、すでに来ていた隣の男子生徒に声をかける。
「おはよう」
昔の面影が残る、君によく似たクラスメイトが顔を上げる。
「はじめまして、元気にしてた?」