【短】水溜まりに映る花火は、綺麗だった
不幸な日々-学校-
孤独が、私の世界だった。
運命の歯車というものが狂い出した6歳の時から、私の世界に愛は無くなった。
学校に行けばいじめが。
家に帰れば虐待が。
外に出れば暴行が。
私の体には生傷が絶えず、人と視線を合わせる為にあった目は地面を向いてばかりだ。
死んでしまいたいと、何度思ったことだろう。
はたまた、朝起きたら体の痛みが一切合切無くなっていればいいなと、何度夢想したことだろう。
何を考えたところで、私の現実は何も変わらず続いているのだけど。
余裕というものは、ある程度持っているのかもしれない。
誰々は攻め方が甘くて、誰々に絡まれていれば他の人は手を出してこないとか、自分なりの身の守り方は知っているから。
「た~な~か~?」