【短】水溜まりに映る花火は、綺麗だった
大丈夫、大丈夫。
震えそうになる体に力を込めて、ぐっと手を握る。
直近のことではいけない。
少し前に、姫田さんのウケがよかった行動を……。
私は息を吐きながら手を開くと、廊下で逆立ちをして、姫田さんの後ろにいる女子に近付いた。
「中代さん、私と友達になってください」
当時は、イケメンだと人気の男子に告白しろ、という命令だったけど。
姫田さんの友達で同じくカースト上位にいる中代さんに、友達になってと申し出ることも大それたことだろう。
スカートがぺろんと捲れて、小学生の頃から大事に履き古しているパンツが丸見えになったって、恥を捨てて中代さんを見下げる。
お願いだから、笑って。
「ぷっ」
「あっはははは! 何言ってんだっつーの」
震えそうになる体に力を込めて、ぐっと手を握る。
直近のことではいけない。
少し前に、姫田さんのウケがよかった行動を……。
私は息を吐きながら手を開くと、廊下で逆立ちをして、姫田さんの後ろにいる女子に近付いた。
「中代さん、私と友達になってください」
当時は、イケメンだと人気の男子に告白しろ、という命令だったけど。
姫田さんの友達で同じくカースト上位にいる中代さんに、友達になってと申し出ることも大それたことだろう。
スカートがぺろんと捲れて、小学生の頃から大事に履き古しているパンツが丸見えになったって、恥を捨てて中代さんを見下げる。
お願いだから、笑って。
「ぷっ」
「あっはははは! 何言ってんだっつーの」