あのメガネアイドルは…。
彼の味方
蒼井先生。
去年赴任して来た国語の先生。
あっさりした塩顔。
2年生のクラスは受け持ってないため、真白は挨拶を交わしたことぐらいしかないが2人は既に親しげだ。
蒼井先生は屋上の扉を開けて、羽村がいることを確認すると話しながらその距離を縮めてゆく。
それに羽村も対抗したりなどはない。
蒼井「確かに昼間の花火はみたことないな」
少し笑いながら話す蒼井先生。
羽村「でしょ?さすが、話がわかるね!蒼ちゃんは!」
それに嬉しそうな反応を見せる。
蒼井先生は怒るというより羽村の発想に対して関心に近い返答だった。
蒼井「でもさ、学校でやっちゃまずいでしょ?
しかも立ち入り禁止の屋上で。」
少し真剣な顔で羽村を見て言う。
羽村「だって」
拗ねたようにいじけた子供のような羽村。
蒼井「いや、わかるよ?
はむちゃんの立場も屋上で花火したい気持ちも
ちゃんと片付けておけば誰にも言わないから」
羽村「あざっす!」
さっきまでとは変わって、一気に元気を取り戻した羽村。
真白(たしかに、どうして
わざわざバレたら怒られるこんなとこで
花火を持って来て、水の入ったバケツを
ここまで運んで…
羽村くんはどうしてここで花火をしたんだろう)
そんなことを考えていると羽村が真白の元に顔を出した。