あのメガネアイドルは…。

何者

交差点

○教室


チャイムが鳴って授業が終わり、10分の休み時間。


誰か、複数人の視線を感じながら、自分の教室がある階のひとつ上。

4階へ軽い足取りで向かう真白。


後輩たちが行き交う廊下の窓を開けて、学校近くの交差点を眺める。


真白（あのトラックは何を運んでいるのだろう。どこへ行くのだろう。
緑のナンバープレート。あの車の運転手はタイムカードを切ってから何時間経つのかな。）


ただボーっとしているように見えるが、頭の中は色々なことを考えていたりする。


意味のない問いと移り変わる景色に自分が何者なのか。とまた答えの出ない問いにぶつかって。


それが、どうしてか真白にとって安心するものとなる。