あのメガネアイドルは…。
これ、どうしよ
ここまで、全速力だった2人は息が上がる。
羽村はベンチに座った。
その時に離れた手。
真白も横に座る。
呼吸が落ち着いてきた頃。
羽村「絵の具って落ちんのかな?」
羽村は顎で目の前にある水道を指した。
真白「落ちなきゃ困る」
真白は水道の方へ歩き出して蛇口を捻り顔を洗う。
擦り洗った顔を振り返って、羽村に見せる。
真白「ねぇ、落ちた?」
羽村「んー、ちょっとだけ」
真白「やっぱり石鹸で洗うか」
そこに吊り下がっている網に入った石鹸を
泡立てて真白は、また強く洗った。
羽村も立ち上がり、真白の隣に並んで顔を洗う。