あのメガネアイドルは…。

告白


首を振る真白を愛おしそうに見つめた後、真剣な眼差しを向けて

羽村「真白が好き」

そう言った。


真白の瞳が動いた。
  

羽村「学校の先生とかはさ

この高校から芸能人が卒業したら

あーだこーだって盛り上がってるんだよ

だから、俺がいくら悪さをしても注意で終わり」


羽村は足元を見ながら言った。


だけど真白には、とても遠くを見ているように見えた。



真白「なんで、言ってくれたの」


羽村「なんでかな…
孤独に耐えられなかったからかも。

だから、自分の存在を守るために誰かに羽村純(はむらじゅん)を知って欲しかった

コンタクトも若干、自分で外したし。笑」


彼は深刻なことを笑って話す。


でも、真白は違っていた。

真白「私に知って欲しかったの?

それとも…誰でもよかった?」

瞬きをしたら涙が流れてしまいそうな真白。



偶然、自分が羽村に近づいたからだから、都合よく使われたのかと。


真白は自分でも知らぬ間に、真白の中で羽村純の存在は大きかったのだと気がついた。


何も気にしないふりで、自由気ままに見えた彼に、憧れを抱いた昼間の花火と羽村純は似ている。そう思った。



羽村「真白がよかったんだよ。

花火したときの真白の表情が俺と同じな気がしたから。」

羽村は真白の頭を撫でる。

2人の目があった。


羽村「でなきゃ、

真白を先生から隠したりしない

真白に罪をなすりつけるよ」


いらずらに笑う羽村。
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