あのメガネアイドルは…。
Bellの純
文字通り食いつくようにテレビを見つめる。
しかし、テレビの中に羽村純はいない。
純がキラキラと輝いている。
制服をモチーフにした衣装で5人が並んでパフォーマンスが始まった。
その頃には真白はローテーブルの前に座っていて、小さい子供なら親から『テレビから離れなさい』と注意されるくらいテレビの近くにいた。
柔らかく、聴き心地の良いR&B曲。
1人1人、パートごとに画面に写る人が変わってゆく。
〜♪ This is weird 君のこと好きかもなのに僕のことばかり話してしまう
純のパート。
濃いグレーのチェックズボン
黒のカーディガン
ネクタイは緑を基調とし黄色などのストライプ
グレーの髪は綺麗にセットされている
ライトが反射してより輝く透明なグレーの瞳
その輝きを放ちすぎてはいけない。とサングラスの逆バージョンのように、太陽のような純の瞳を遮断する丸メガネ。
真白は
こんなのって観たことがない。
こんな感情の名前はこの世にはないだろう。
そう思った。
テレビの中にいる純に夢中になった。