あのメガネアイドルは…。
学年主任
○次の日
学年主任が教室にやってきて羽村が呼び出された。
生活指導室で長方形の机を挟んで、対面で話をする。
教室を入って置く側に学年主任が、扉側に羽村が座った。
表情や個々に呼び出したことから既にわかる。
この学年主任がイライラしていることが。
学年主任の手には1枚の紙があった。
主任「これはどういうことかな?」
そう言って机に叩きつけた進路調査票。
バンっという音と勢いに少しクシャッとなった紙。
【第一希望、第二希望、第三希望
進学、就職、その他
学校名、社名
希望学科、希望理由】
そんな数々の枠やチェック欄を無視してデカデカと書かれた「Bell」の文字。
羽村「Bellを続けるのでBellと書いたまでです。
僕の進路はBellなんで。」
羽村は睨みつけるように真っ黒な瞳を学年主任に向けた。
主任「そうか、そうか。アイドルにな…」
少し声色が変わって優しく笑ったが、羽村の目は変わらない。
「そうか」なんて言葉だけで何も納得していないと容易にわかっていたから。
2人のいる部屋の廊下からは蒼井先生が2人の様子を見ていた。
学年主任が教室にやってきて羽村が呼び出された。
生活指導室で長方形の机を挟んで、対面で話をする。
教室を入って置く側に学年主任が、扉側に羽村が座った。
表情や個々に呼び出したことから既にわかる。
この学年主任がイライラしていることが。
学年主任の手には1枚の紙があった。
主任「これはどういうことかな?」
そう言って机に叩きつけた進路調査票。
バンっという音と勢いに少しクシャッとなった紙。
【第一希望、第二希望、第三希望
進学、就職、その他
学校名、社名
希望学科、希望理由】
そんな数々の枠やチェック欄を無視してデカデカと書かれた「Bell」の文字。
羽村「Bellを続けるのでBellと書いたまでです。
僕の進路はBellなんで。」
羽村は睨みつけるように真っ黒な瞳を学年主任に向けた。
主任「そうか、そうか。アイドルにな…」
少し声色が変わって優しく笑ったが、羽村の目は変わらない。
「そうか」なんて言葉だけで何も納得していないと容易にわかっていたから。
2人のいる部屋の廊下からは蒼井先生が2人の様子を見ていた。