あのメガネアイドルは…。
贔屓
主任「いい加減にしなさい!」
羽村(いや、この声量は廊下にまで聞こえてるだろう。
相当、苛立ってるんだな)
羽村は学年主任の言葉に少し口角を上げた。
主任「校長も教頭も、羽村にはなんの罰も与えてはいけません。
どんな悪事を働いても彼はこの高校から卒業させて、学校の名を高めるのです。
何度、このような言葉を言われたことか。」
やはり、納得などフリでしかなかった。
羽村は真顔で真っ黒な瞳。
主任「こっちはもう、うんざりなんだよ。
お前がしたことの後片付けに。
ほら、タバコでも吸ってるんだろ?
それか未成年飲酒だったか?
それを見つければ校長も教頭も態度は一変するだろうな」
羽村は鼻で笑った。
羽村「そんな情報に"学年主任"まで踊らされてるなんて」
口角を上げる羽村。
主任「お前!なんだと!」
学年主任は立ち上がり手を上げた。
その時、教室の扉が開く音がして蒼井先生が姿を見せた。