あのメガネアイドルは…。
2人きりの電車
ひまわり畑はこの駅から1本の電車で行けるものの、ここからはかなり離れた田舎の方にある。
並んで電車に座り揺られる。
少しずつ乗客がいなくなって気がつけば、2人が乗っている車両にはもう2人だけ。
羽村「ひまわり、まだ咲いてないとか?」
その状況に少しずつ不安になってゆく。
真白「学校のも咲いてるしそれはないと思うけど…。」
そして、ひまわり畑の最寄りの駅で降りたのは
地元の人らしきおばさんと2人だけだった。
2人は顔を見合わせる。
言葉はなくとも互いの気持ちが自分と同じだとわかっていた。
だけど、ひまわり畑に向かう他ない。
さっきよりも強く握られた手。
駅から2人は歩き出した。