あのメガネアイドルは…。
現実
名札
その教室から出てきた3年と羽村は目が合った。
ガタイのいい男子だ。
学年ごとに名札の色で分けられているこの学校。
その3年は上野というらしい。
上野は羽村に近づいてきて名札を手に取った。
上野「悪いんだけどさ、これ片付けといてくれない?」
"これ"と言ったタイミングで散らばったゴミたちを見た。
上野「いいよね?羽村くん?」
不気味な笑顔。
上野につられて教室から出てきた周りの奴らも
「最悪な先輩じゃん笑」
「まじかよ、頑張れ〜後輩くん。笑」
不気味だ。
上野「後輩に片付けの仕方、教えてやんねーとな」
大きな顔で笑う奴らを羽村は、愚かなものを見るような目で見た。