あのメガネアイドルは…。
純粋に輝いた
真白は1ヶ月の停学を命じられた。
その間に送られて来た課題には手をつけず、自室で録画したまま、観れずにいたBellのパフォーマンスを見漁った。
真っ暗な部屋。
テレビの真ん前。
グレーの髪にグレーの瞳、丸いメガネ。
様々なコンセプトの衣装を着こなす。
キラキラしたアイドル。
なぜだろう。
あの時よりも冷静に純という存在が純粋に真白の中で輝いた。
・
羽村はしばらく在宅を命じられ在宅用の課題を渡された。
その在宅期間中に純はSNSを更新。
騒動についての謝罪と事実は認め、噂や嘘は否定をした。
【やっぱり、純くんはかっこいい】
【Bellには純くんが必要】
【一生、純くんを推します!】
【憧れの人!】
【Bellは5人!!!!!】
純の投稿にはこのようなコメントが、投稿されて数秒で多くあった。
カーテンの閉まった暗い部屋。
ベッドの上でフードを被った純はそんな言葉を見て、投稿のコメント欄を数秒で閉鎖しスマホを床に投げ捨てた。