理想を描く世界で君と
「そんなことないもん…」

「認めなって。好きなんでしょ?」

「…多分」

私は俯きがちに答えた。

里香が笑って私の頭を撫でる。

「かーわーいーいーっ。頑張ろうね」

「…うん」

「じゃあとりあえずカフェ行くって返事しちゃおっか」

「あ、でも今日里香と買い物するって約束…」

「いいんだよ、そんなの!いつでもできるし。松木くんと仲良くなってくれた方が私も嬉しい」

「わかった」

そうして私は拓馬に『行く』と返信を打ったのだった。
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