理想を描く世界で君と
「ちょっとストップ!」

「え?」

そこで語るモードに入りかけていた里香はようやく私のほうを向きなおした。

私はそんなに一気に褒められたことがなかったから顔が赤くなっている気がする。

「日向ぁーかーわーいーいー」

里香もそれに気づいたようで抱き着いてきた。

「これ、買おうかな」

里香に抱き着かれたままつぶやいた。

私を離した里香が答える。

「いいじゃん!絶対松木くんも見とれる!」
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