理想を描く世界で君と

「そうかなあ」

「そんなこと言いながら、にやけてるよ日向 」

私は両手で頬を包む。

手のひらから自分の熱を感じる。

「頑張れ、日向」



ついに当日。

私は前日に荷物の準備も服を出すのもしてしまった。

楽しみと緊張で、朝４時に起きてしまった。

それでも眠くない。

珍しく髪もアレンジして、里香に教えてもらったナチュラルメイクも施しているうちにちょうどいい時間になった。