理想を描く世界で君と
「どうしたの、拓馬。なんか私変?」

「いや、日向が、思ってたよりかわいかったから、ちょっと驚いて。いや、いつもも可愛いんだよ、でも今日は予想以上っていうか…待って俺何言ってんだ…」

自分で話して、自分で照れる拓馬が可愛い。

「ほら、そんなことより、行こっか」

「うん」

そういって進み始めた拓馬は私より足が長いから当然追いつけない。

あっという間に人の波に流されて、はぐれそうになる。
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