理想を描く世界で君と

不安

拓馬が休んでから1か月が経った。

ただの風邪だと思っていたのにさすがに1か月は長すぎる。

「こんにちはー」

「あら、日向ちゃん、こんにちは。ほら上がって」

「ありがとうございます、佳菜さん」

佳菜さんは拓馬のお姉さん。

ここ最近、週4くらいでお見舞いに来ているから、だいぶ仲良くなった。

「失礼します…」

拓馬の部屋は階段上がってすぐ。

「はーい」

部屋に入ると拓馬がベッドに座っていた。
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