理想を描く世界で君と
それからも定期的に彼に出会った。

その度に彼は私の思った通りにはならなかった。

私はその中で彼は同じ学年の松木拓馬という男子だということを知った。

拓馬を認知してから1度、声をかけたことがある。

「あのさ!」

「何」

その時の彼はひどく不機嫌そうだった。

拓馬はどうやら私を嫌っているらしいということが滲み出ている。

「…なんでもない」

私はビビってしまって何もできなかったのだが。
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