妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる

既読


メッセージを送信してから20分。


西村「…あ」

既読がついた。

西村(琥太郎が自分のことを考えてくれてる。
自分のことを。)


既読がついて数秒後。

画面は狐森からの着信を知らせる。



西村「もしもし」

孤森「もしもし」

西村「あ、ごめん。今電話いい?暇電」

孤森「いいですよ。」

その言葉に西村はベッドの上でガッツポーズをした。


西村「明日さ、服見に行きたいなって」

ベットに横になり耳に電話を当てて話す西村と

狐森「わかりました」

勉強をしながら、スピーカー通話する狐森。

ノートには数字やら難しい単語が並ぶ。


西村「ねぇ、選び合いっこしようよ」

狐森「僕が先輩の服を選ぶんですか?」

西村「うん。で、私が琥太郎のを選ぶ」

狐森「良いですけど、期待しないでくださいよ」

西村「うん。笑」

西村は口角が上がった。


狐森はさっきまで書いていたノートの端に服の絵を描き出した。
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