妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
簡単な言葉
○放課後、西村のクラス
孤森の元へ行こうか、席に座って悩んでいた西村に話しかけたのは中島だった。
西村の隣の席の机に座る中島。
中島「よろしくね、買い出し担当」
西村「うん」
中島「よかったらさ、この後デート行かない?」
“デート“
西村は勇気を出して言った言葉を中島は簡単に言って遂げた。
そして、狐森が受け入れなかった言葉を中島は西村に持ちかけている。
西村「いや、ちょっと」
用事があるのかと言われたら「ない。」と言う答えになるだろう。
きっと、狐森のところには行かないから。
だけど、この人と出かけるなんて絶対にない。
「琥珀!」
西村の返答を待つ中島に困っていたとき、教室の扉から西村の名前を呼んだ人がいた。
西村「え、咲くん」
【一条咲】
高校三年生。
黒髪長髪で、ハーフアップにくくっている。
目鼻立ちがはっきりしたイケメン。
軽音部でベースを担当しているが、3年生になると共に音楽留学した。
その腕前はベースや音楽に詳しくない西村でもわかるほどにすごい。
西村は自分が1年生の時にベースを弾く一条に惹かれた。