妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
彼氏じゃない
一条「あ、ごめんね。お取り込み中だった?」
中島「あ、えっと」
西村に視線を移す中島。
西村「ごめん、今日はちょっと咲くんと話したいことがあるから」
中島「うん、わかった」
笑顔で鞄を持って教室からいなくなった。
西村「帰ってきてたんですか?」
一条「うん、今日から登校。」
2人きりになった教室。
一条は教室の扉から西村の方へと歩きながら話す。
一条「琥珀ちゃんのこと、探しに行ったんだけど
1年生ってイメージが残ったままだったから
1年のフロアで探しちゃった」
西村「もう、立派な2年生ですよ!」
少し怒ったように言う西村。
一条「で、相変わらずモテモテだね〜」
中島が出て行った扉を両手で指差す。
西村「さっきのは違いますよ」
一条「え?彼氏できたとか?」
その言葉に笑顔が引き攣る西村。
一条「え、本当なの!?」
西村「いや、なんて言うか…」
狐森との関係を話した西村。
西村「告白したのに何も言わずに無表情でオムライス。」
一条「なるほどね」
うんうん、と言うように頷く一条。
一条「じゃあさ、一旦距離を置いたら?
ちょうど頼みたいことがあったんだよね、琥珀ちゃんに」