妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
準備
○放課後 西村視点
今日からステージの飾り等を作り始める。
西村の教室に一条が迎えにきた。
一条「え?琥珀ちゃん!?どうしたの、その怪我」
一条は西村の姿を見るなり、駆け寄った。
西村「大丈夫ですよ、ちょっと転んじゃって」
笑いながら言う西村とその言葉を聞いてもなお、心配そうな一条。
西村「大丈夫ですから、行きましょう」
○軽音部の部室
目の前で文化祭のために練習する先輩たちの音楽を聴きながら、西村は紙などを切ってゆく。
自分がイメージしているものが出来上がっていくのがわかり、明るい表情になる西村。
女子『私も手伝う〜』
隣に座ったバンドメンバーはそう言って、西村の隣の席に座る。
西村「ありがとうございます」
女子『こちらこそだよ、すっごくいいステージになる気がする』
西村「ですね!」
西村はこの間にもThe tansansuiの先輩と仲を深めていった。
女子『だってさ鎖骨くらいの長さが好きって言ったから切ったのよ!
でも彼が浮気してたやつは超ロング!
もう、信じられなくない?!』
手を動かしているのは西村のみであったが。
西村「それはダメですね。
でも先輩、今の巻いてる髪すごく似合ってますよ
それに今回のオリジナル曲の雰囲気にもピッタリです」
女子『あぁー、琥珀ちゃん!ありがとう!』
西村『な、なので、泣かないでください』