妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
好きだから
狐森「わぁー、緊張した」
狐森はその場に座り込む。
西村も座り込んだが、狐森に前のめりで
西村「ねぇ、さっき嫉妬したって言ったよね?」
狐森「あ、はい」
西村「誰に?どんなふうに?」
西村は嬉しそうで、狐森は言ったことを後悔しているようだ。
狐森「バカにしないでください」
西村「してないよ、琥太郎が私を好きだからこそ嫉妬したその相手が気になるの。
だって、そんな人いないし。」
狐森は照れたように唇をしまった後
狐森「さっきライブでベースしていた人です」
西村「咲くん?」
狐森「え、下の名前で呼んでるんですか?」
西村「…もしや、琥太郎って結構嫉妬深い?」
西村は楽しそうに狐森の顔を覗き込む。
狐森はハッとしたような反応。
狐森「すみません」
西村「嫉妬してくれるの嬉しいよ、私。
でも、勝手に勘違いするのはダメね
一条先輩は私が好きな音楽をするバンドのメンバーの1人。
何にもないから、ね?」
狐森「はい」
さっきまで、出ていた耳はなくなっていて声色からも狐森が落ち込んでいることがわかる。
西村「ねぇ、見てて」