妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる

夕食



食べすすめて少ししたとき狐森がスプーンを置いた。

狐森「そういえば、僕たちいつもここで夜ご飯を食べてましたよね?」

西村「うん」

狐森「先輩のお家に迷惑になってませんでしたか?」

その言葉に西村もフォークを置いた。


西村「それはこっちのセリフだよ

コーヒーでも飲んでいこうってこの喫茶店に入って、でも私が急にナポリタンとか言うから合わせてオムライス頼んでくれてたじゃん」

狐森「いえ、僕はオムライスが好きですし
母親が作ってくれた夕食は次の日の朝食やお弁当にしていたので大丈夫なんですけど」

西村「私は…家で1人だったから。
ここで琥太郎とおしゃべりしながら夜ご飯食べてその、寂しさをなくしてた。

ごめんね、暗い話しちゃって」

笑いながら、俯く西村。


狐森「これからはずっと僕がそばにいますから、寂しくなったらいつでも呼んでください」


"あ、ナポリタン、Tシャツにつかないように気をつけてくださいね"なんて言葉を言うには照れるくせに、こんなにもキザな言葉は西村の目を見て真剣な表情で言う狐森。
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