妖狐の末裔の狐森くんは、嬉しいと狐の耳が出てくる
尻尾
だけど…。
ある日、母親と手を繋いで公園に来た西村は泣いていた。
西村「こた、ろうくん、さよならしなきゃ、いけなくなった」
母親と手を離して、涙を流しながら西村は狐森の前に立ってそう言った。
西村家は引越しをすることになったのだ。
孤森は涙を見せなかったけど、尻尾でその感情を表した。
○再会した数ヶ月前
非常階段。
西村「ねぇ、放課後にどっか行こうよ!」
狐森「いいですけど」
西村「どこがいいかな。久しぶりに公園とか?」
狐森「どこでもいいですよ」
低い声でクールな無表情な狐森。
だけど、西村はわかっている。
西村「そんなにつまらなさそうでも、わかるんだからね!」
そう言って、狐森に体当たりする。
狐森「ちょ」
困ったように反応する。
その姿に笑顔になる西村。
兄弟と再会したようで嬉しかった。