あの道を、貴方と。
をよみゐねやころとかへんんやせ
「・・・ん?をよみゐね・・・・・・・・・・・あ、わかったかもしれない」
さすが自分でも「できる方」と言っていた綱吉さん。一分ほど紙を見つめて閃いたみたい。
「答えは・・・・・・・・・・・だろ?」
「おぉ、正解です!」
「え⁉︎主人様、もう解けたんですか⁉︎俺、全くわからないんですけど・・・?」
「じゃあ、ヒント・・・は、わからないか。えっと、解くための鍵はずばり、[いろは歌]!」
わたしは分かりやすいように暗号を紙の端にいろは歌を書いてみる。
「分かりやすいように文字数を揃えるね。えっと・・・」
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑいもせすん
「これがどうかしたのか?」
「さっきの暗号の文字の前後に注目してみて」
「前後・・・最初の[を]の前後は[る]と[わ]。次の[よ]は[か]と[た]。三文字目の[み]の前後は[め]、[し]・・・あ!」
あ、わかったみたい。まぁ、これでわからなかったらどうしようかな、って思ったけど。
「これ、書いている文字の一個下を読むと[わたし]って意味が通る。だから他のも一個下の文字を読めばいいんだろ?」
「正解っ!」
「つまり・・・」
を→ わ
よ→ た
み→ し
ゐ→ の
ね→ な
や→ ま
こ→ え
ろ→ は
と→ ち
か→ よ
へ→ と
ん→ い
ん→ い
や→ ま
せ→ す
「答えは[わたしのなまえはちよといいます]だ!」
「正解‼︎」