あの道を、貴方と。

そう言った瞬間、三人の姿が消えて気づいた時にはわたしの目の前にいた。流石にわたしもびっくりして最初に登っていた木に登り直す。

「っ、ちょっと新!まさか、あいつら倒さないと任務完了できない感じ?」

「そーだよ」

「あーめんどくさい・・!」

「めんどくさいならさっさと倒すぞ。あ、手紙は死守しろ」

「はいはい。わたし、菊と桜やるね。新、疲れているだろうし」

「助かる。林は途中で起きるか?」

「どだろ?涼ちゃんの薬三回重ねで塗ったけど?」

「よし、それなら一刻は寝てるな」
「え⁉︎あの薬そんなに強いの⁉︎一刻ってどんぐらい⁉︎」

「え?それ今聞くか⁉︎えっと・・・多分、千夜の時間でいう・・・二時間?」

「うわめちゃくちゃ長く寝るね⁉︎」

「ちょっと、二人で話すのやめて」

「うわ、」

新とわたしの間に手裏剣が飛ぶ。投げたのは泉・・・かな?

「後で涼の薬の凄さを語ってやる」

「うわーそれは嬉しいね」

「おい棒読みやめろ」

はいはい、と軽く聞き流して苦無を二本取り出して両手で構える。

「いくよ!」

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