あの道を、貴方と。
「で、できた・・・」
ふぅ、と持っていた筆を床に転がす。時計をみるとすでに三十分ほど経っていた。
とりあえず文字列として追っていた文字を今度は手紙として読んでみる。いつの間にか自然にかけるようになっていた崩字を見て、ちょっと笑っちゃう。
(楷書、わたしちゃんとかけるよ・・・ね?後で確認しないと。この歳でひらがなが読めないのはやばい。やばすぎる)
とりあえずそこらへんの問題は置いておいてわたしは書いたばっかりの手紙に目を通す。