あの道を、貴方と。
参
(ふわぁ、ね、眠い・・・)
朝。わたしは隙間から差し込む日光の光で目を覚ました。
「ここどこ・・・って、タイムスリップしてたっけ」
そうだったそうだった。うん、状況把握完了。
わたしは軽く背伸びして筋肉をほぐした後、大通りに足を運ぶ。
(え、はやっ・・・・!)
大通りに出てみると既に起きて外に出て来たり、煙が上がっていたりしていた。え?
(あーそういえば、今の時代って電球とかないし、蝋燭とかも高級品だから・・・)
スッキリしてすれ違うお母さんたちに「おはようございます」って言ってみる。
「おはよう・・・ってみない顔だね?どこから来たの?」
え?ちょっと見ただけでここ出身じゃないってわかるの?マジか・・・
(え、な、なんて言おう・・・そうだ!)
「えっと、少し南の方から。近くに知り合いの家があって・・・日光に行く予定なの」
「あら、そうなの?一人で?」
「い、いえ。父と一緒です。まだ父は寝てて・・・」
「そう。最近は安全になってきたけど道中、気をつけなよ。あ、そうだ!」
その女性はハッと思い出したように家にもどる。どうしたんだろう?
「これ。お守りにあげるよ」
その女性が手に持っていたのは桃色の綺麗なお守り袋。
「え・・・⁉︎そんな!貰えませんよ!」
初めて会った人にこんな大事なもの渡して大丈夫なの⁉︎
「いいんだよ、貰ってくれ。本当にあげたい子は、もういないからさ。せめて貰ってくれるかい?そんでもって、それを持ってお参りしてくれたら十分さ」
(・・・!)
わかった。多分、この人の娘か息子はもう・・・この世にいないんだ。
「・・・わかりました。必ず、お参りします。この、お守りと一緒ねに。えっと・・・」
「鈴だよ。娘の名前はゆき」
「鈴さん。ゆきさんの分まで、お参り、してきます。報告、楽しみにしていてください」
「えぇ、楽しみにしてるよ」
なんか、会って早々結構重い話を聞かされたような気がする。うん。
(でも・・・鈴さんと約束したことは絶対に果たしたいってことで・・・)
「まずは、行こう。日光へ!」
朝。わたしは隙間から差し込む日光の光で目を覚ました。
「ここどこ・・・って、タイムスリップしてたっけ」
そうだったそうだった。うん、状況把握完了。
わたしは軽く背伸びして筋肉をほぐした後、大通りに足を運ぶ。
(え、はやっ・・・・!)
大通りに出てみると既に起きて外に出て来たり、煙が上がっていたりしていた。え?
(あーそういえば、今の時代って電球とかないし、蝋燭とかも高級品だから・・・)
スッキリしてすれ違うお母さんたちに「おはようございます」って言ってみる。
「おはよう・・・ってみない顔だね?どこから来たの?」
え?ちょっと見ただけでここ出身じゃないってわかるの?マジか・・・
(え、な、なんて言おう・・・そうだ!)
「えっと、少し南の方から。近くに知り合いの家があって・・・日光に行く予定なの」
「あら、そうなの?一人で?」
「い、いえ。父と一緒です。まだ父は寝てて・・・」
「そう。最近は安全になってきたけど道中、気をつけなよ。あ、そうだ!」
その女性はハッと思い出したように家にもどる。どうしたんだろう?
「これ。お守りにあげるよ」
その女性が手に持っていたのは桃色の綺麗なお守り袋。
「え・・・⁉︎そんな!貰えませんよ!」
初めて会った人にこんな大事なもの渡して大丈夫なの⁉︎
「いいんだよ、貰ってくれ。本当にあげたい子は、もういないからさ。せめて貰ってくれるかい?そんでもって、それを持ってお参りしてくれたら十分さ」
(・・・!)
わかった。多分、この人の娘か息子はもう・・・この世にいないんだ。
「・・・わかりました。必ず、お参りします。この、お守りと一緒ねに。えっと・・・」
「鈴だよ。娘の名前はゆき」
「鈴さん。ゆきさんの分まで、お参り、してきます。報告、楽しみにしていてください」
「えぇ、楽しみにしてるよ」
なんか、会って早々結構重い話を聞かされたような気がする。うん。
(でも・・・鈴さんと約束したことは絶対に果たしたいってことで・・・)
「まずは、行こう。日光へ!」