キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
レオナルドの勘違いがどんどん降り積もって行くが、誰も現状の拗れっぷりを理解していない。
「あ、王様!これレオさんに言わないでくださいね!内緒ですよこんな恥ずかしいこと言ったら、えっちかと思われちゃいますから!」
(えっちな恋人とか最高でしかないが?)
時すでに遅しだが、王様はコクリと頷き、マスクの向こうで嬉しそうにニヤついていた。
サーシャはくちばしマスクの向こう側で、王様がふふっと笑う音が聞こえた。
(何がおもしろかったんだろう?)
「わかった。騎士団の特別作戦に参加してくれたら、褒美はレオナルド食べ放題だ」
「た、食べ放題!!」