キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!


サーシャ以外の三人は酒を持ち上げて、サーシャも一応水で乾杯に参加する。サーシャが魔法で出してくれた酒のつまみを、みんなで食べて酒が進む。


団長がすっかり赤ら顔になったころ、大きな体に似つかわしい豪快な食べっぷりを見せていたレオナルドがおもむろにサーシャの肩を掴んだ。


「サーシャ、こっち向いて」

「はい?」


サーシャがレオナルドを振り向くと唇にふにっといつもの感触でキスが降ってきた。いきなりお食事キッスが目の前で始まって、ルテと団長が声を揃えた。


「「おい、レオやめろ」」

「俺のキス、美味い?」

「お、美味しいです!」


サーシャがいきなりキスなんて!と言い出すかと思えば、美味しいと蕩けた顔をするので団長とルテはため息をついた。団員たちがこぞってドキドキさせられるいきなりキッスである。


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