キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
訓練には厳しい団長から「補給して来い」
つまりお食事キッスして来いとサーシャは明確な指令を受けている。
レオナルドがベッドに抑えつけたサーシャを見下ろしてニヤつく。
「ベロチューされんの嫌?」
「ん」
口を引き絞ったまま言葉も発さない構えのサーシャはこくこくと首を縦に振った。経験豊富なレオナルドは、サーシャの恥じらう反応が愛らしくて仕方なかった。
「ふーん?でもするけど」
「んー!!」
レオナルドが両手を拘束していた手を解いて、サーシャの唇に太い親指をねじ込んで口を開かせる。
「んぁ」
サーシャはレオナルドの指を噛みちぎってやろうなんて乱暴なことは思い浮かばない。指を押し込まれ開いた隙間に、肉厚で熱い舌がねじ込まれる。
「ッンン!!」
上から迫るレオナルドの大きな体の質量を細い手で押し返してもまるで意味はなく、サーシャは為されるがままに口の中を舌でかき回されてしまう。
熱い舌が口の中を這いまわると、美味しい味が脳みそに叩きつけられるみたいに響いた。
「ぁッ!レオさ!やめ」
「俺に任せとけって。大丈夫、これ気持ち良いの知ってるだろ?」
(むしろ知ってるから、嫌!)