キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
舌を絡めるキスの合間にレオナルドを押し返そうがビクともしない。
「俺に集中してれば絶対気持ち良いから、安心して集中しろ」
流麗な青い瞳を細めてレオナルドが耳に囁く声が腰に響くと、サーシャは目がチカチカする。
何度も熱いキスが口に流れてきては、濃厚な味をサーシャに教えた。
脳天突き抜けて天まで上ってしまいそうな美味とは、きっとこれのことだ。唾液が口の端から零れてしまうほどの濃厚なキスの味は、力が抜けるほど刺激的で濃い。
こんなにも高濃度で美味しいものを食べたことがなくて、だんだん何も考えられなくなって、サーシャはこの味に溺れてしまう。
美味しいが、官能的で気持ち良いに繋がるなんて、知らなかった。それをこの男は全力で教えてくる。
そんな濃厚で快楽でいやらしいキスが、毎日、毎食後なのだ。
「サーシャ、顔とろっとろ。イヤイヤするのも、甘い声も、涙ぐんだ目も」
低くて甘い声がサーシャの名前を、優しく呼ぶ。
キスを終えてくたっと力が抜けたサーシャの薄紅色の頬を、レオナルドはぶ厚い手で優しく撫でる。
「ぜんぶ可愛い。俺、信じられないくらいお前に惚れてる」