キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
治療室のベッドの上で、毎食後の抵抗を続けているサーシャの上に乗るレオナルドの形の良い眉がピクりと痙攣する。
「燃えるだけだから、いい加減、抵抗はやめとけば?」
「燃える?!」
「悪いけどイヤイヤ顔、すっごい俺好み。やめとけばとか言ったけど、もっとしてくれたら実は俺は喜ぶ」
「何言ってるんですか?!」
「お前が可愛いってこと?」
レオナルドが発する軽々しい口説き文句は耳をくすぐってサーシャから冷静を奪っていこうとする。サーシャはまだ理性のあるうちに押し返そうと声を上げる。
「も、もうお腹いっぱいです、終わりで大丈夫!」
「俺は全然足りないの」
「レオさんは普通にご飯食べればいいッァ!」