キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
神級美男子な副団長
鳥人間に間違われたレオナルドは、サーシャを担いで仲間の陣営へと帰った。
焚火の周りに集まる黒いローブを纏った集団は、レオナルドが所属するカルラ騎士団だ。
サーシャを担いで陣営に連れ帰ると、右眼に眼帯をつけたイケオジ団長がレオナルドを迎えた。
「レオ、なんだその女?この腹ペコ騎士団に、これ以上、食い扶持増やしてどうすんだよ!」
レオナルドが担いでいるサーシャを見て、イケオジ団長はオーマイガッ!と大げさな身振り手振りで空を仰いだ。
「すぐルテ呼べぇ!」
だが次の瞬間、団長は治療のできる人物を呼ぶように団員に指示を出した。命捨て置けない人情派である。
「この女、使えそうだったから」
「本当かよ……この状況で使えるって性欲処理って意味じゃ」
「さすがにこの状況でそれはない。俺への女に対する信用度が低すぎるだろ」