キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
にこっと完璧に美しい美貌で笑いかけてくるレオナルドの有無を言わせない返事の要求に、サーシャは息ができなかった。どうしてこんなに美しい人がサーシャに惚れるなんて怪奇な現象が起こってしまったのかわからない。
だが、レオナルドが掴んだ腕の力も、真剣な眼差しも、真摯で熱情に溢れた言葉も全部本気だと伝えてくれている。
「私、レオさんと両想いってことですか?」
「今さら何の確認だよ。とにかく早く俺の女になるって返事しろ」
サーシャの恋心を解き放って、安心して恋沼に落ちてもいいらしい。サーシャが胸に湧き始めた実感と喜びと共に口を開こうとしたその時、ふっと周囲の空気が変わった。