キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
ルテがその場で頭を抱えたが、鳴りやまない拍手にサーシャは首をきょろきょろした。
「副団長、ご婚約おめでとうございます!」
「ありがとう」
「サーシャさん、婚約おめでとう!」
「お二人ともお幸せに!」
「え、え?え?レオさんこれ何?婚約?お付き合いは?」
団員たちのあまりの祝いぶりに驚いているサーシャをレオナルドが横抱きに抱き上げる。
「な!」
「女から男にくちばしコッツンしたら、それは婚約成立の合図。これカルラ国の習慣な」
「えぇ?!カルラ国の習慣知らないの多い!」
いきなり抱き上げられたサーシャは思わずレオナルドの首に抱きついて、またくちばしが無防備にレオナルドのくちばしにコツンと当たった。
「二回目!」
「気が早いなーサーシャは。俺はもちろんいつでもいいけど」
「二回目は何?!」
「二回目は子作りしましょうのお誘い」