キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
確実、明確なイエスの返事をもらって、レオナルドはまたサーシャを抱き締める腕に力が入りそうになるのを我慢するのが大変だった。あまり強く抱いてはサーシャが潰れてしまう。
「女のこと幸せにしたいって、今、人生で初めて思った」
サーシャの首筋に唇を添わしてレオナルドは爆発しそうな気持ちをできるだけ言葉に乗せるように努めた。
「俺がお前のこと幸せにする」
レオナルドの力強い腕に抱かれたサーシャは、シンプルに強い愛の誓いに鼻がツンと痛みを持った。
「サーシャが愛されるために生まれてきたって、俺が証明するから」
大きくてぶ厚い手に優しく後頭部を撫でられて、サーシャの薄紅色の瞳から雫が零れた。サーシャが化け物として生まれた意味を探していると、レオナルドはどうして知っているのだろうか。
でも、こんな異端者のサーシャを全てを受け入れてもらって、愛に包まれるのはなんとも心地よかった。
「覚悟して俺に愛されろ」
ぼろぼろ涙がこぼれるサーシャは、素直にレオナルドの胸に顔を押しつけて抱き締められた。熱い胸に抱かれていると、愛しさで胸が苦しいくらいに鳴いた。
レオナルドの熱さが愛情が、サーシャの全身に熱く届いた。
その確実な熱は、世界が違うくらいにカッコイイから相手にされないなんて思っていたのが噓のように、彼はただ一人の男で、サーシャを愛していると教えてくれた。
「特別任務が終わったら、結婚するぞ」
「はい」