キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
「鳥人間の正体はただの人間よ。貴女が見たのはこのくちばしマスクをしたレオ」
ルテが手にくちばしマスクを持って、カルラ国の常識を知らないサーシャに丁寧に説明してくれる。えっちなホクロ美人は察しよく、賢かった。
「このくちばしマスクを装備していれば、死の森でも息ができるの」
ルテが見せてくれたマスクをよく見れば、くちばしマスクには皆が羽織っている黒ローブと同じ文様が刻まれていた。
「まあ見た目は確かに、人間にくちばしが生えた形になるけどね。これは信仰の一つでもあるのよ」
「そ、そうだったんですか!何も知らなくて、鳥人間だなんて失礼しました!」
疑問が晴れてスッキリしたサーシャは、命の恩人レオナルドを再度まじまじと見つめる。
(うっわ、うっわ、鳥人間、マスクの下は実は絶世の男前だった!)