キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
へらっとしまりなく笑う薄紅色のサーシャに、王様姿のレオナルドは胸がキュっと鳴く。レオナルドは己より他を尊ぶこの可愛い生き物を絶対に幸せにしたい。
それがレオナルドの願いだ。
サーシャはレオナルドが他国を侵略することがないようにと願うが、妻となる彼女を毒気で消えるこの国で苦しませはしない。
サーシャと婚約したことによって、レオナルドは逆に狂気の力を奮う決意を持った。
「無事に帰ったらこのマスクの下、見せてやるよ。条件はそろったからな」
「え?!それは見たいです!帰りを待っててくださいね王様!」
屈託なく朗らかに笑う薄紅色の彼女を、レオナルドは必ず守ると誓った。