キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
国で団長1人しか使えない盾魔法の重要さをサーシャは学んでいた。サーシャにも盾魔法が使えるならば、国の寿命が延びる。ルテは頷いた。
「できると思うわ。特別任務が終わったら、サーシャには国の防衛もお願いしたいって話してたの」
「お力になれるなら嬉しいです!」
サーシャは化け物と恐れられても仕方ない自分が、国のためにできることがあるなら嬉しかった。
カルラ国はもう、サーシャにとってかけがえのない場所だ。薄紅色の髪を揺らして笑うサーシャにルテが注意を入れる。
「でも、サーシャは二つの魔法を一度に使うことはできないわ」
「スープとパンを同時に出すことはできないですからね」
「そういうことよ。だから、ご飯魔法と盾魔法を一緒に使うことはできない。特別任務中はご飯魔法に集中して欲しいの」