キス、KISS、キス!─異端者と呼ばれた追放死刑の村娘、2つの顔を持つ俺様陛下の溺愛キスで幸せお腹いっぱいです!
風魔法が行き着くところまで行き着いたら、それになりますよねという最強技に見えた。婚約者に授ける技のチョイスへの愛が重すぎる。婚約者に何を食わす気だ。
「あの、これ竜巻って、本当に使えるんですか?」
「私が確認したけど、レオの書いたレシピはとても詳しくて正確だわ。このレシピを食べたら再現できるはず……でもまあ使ったらどうなるかは……」
ルテがチラっと団長を見ると、団長は冷や汗をかいていた。
「もうちょっと使い勝手のいい魔法を書けとは言ったんだが、サーシャがレシピ魔法を使う段階になったら絶対ピンチだからって聞かなくてな。
レオはキッツい最強技のレシピしか書かなかった」
団長はビシッとサーシャを指さして、釘を刺した。
「レオの魔法は、使ったら辺り一面何もなくなると思っておけ」
「すごい怖いんですが」